スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

お読みいただきありがとうございます。
よろしければぽちっとお願いします(^^)

にほんブログ村 小説ブログ 韓ドラ二次小説へ
にほんブログ村




--:-- | スポンサー広告 | edit | page top↑

友情の証

こんにちは、kayaです。

以前お知らせした「屋根部屋と妄想と私」のありちゃんさんとのコラボ企画!
こちらサイドのお話も描き上がりましたので、アップさせていただきます(^^)

ありちゃんさんも仰ってる通り、軽い打ち合わせ以外はなーんにも決めてません(^^ゞ
どんな展開になっていくか私もどきどきですが、ぜひ最後までお付き合いいただければ嬉しいです(^^)

まだありちゃんさんの方のお話をご覧になっていない方はそちらから。


→  「ヨン家の嫁」



*****



その日、スヨンは朝から珍しく暇だった。


ここ最近、寝る間も惜しんで作業を進めてきた秋の新作アイテムが店頭に並んだのは、つい先日のこと。

売り出し始めた当初こそ慌ただしかったものの、今は軌道に乗り、ありがたいことに売上も上々。
次の新作の準備、といきたいところだが、如何せん気が抜けてしまってデザインする手は進まない。


「…もう帰っちゃおうかな。」


ちらり、と時計を見れば時刻は既に3時。
考えてみれば最近はずっと作業部屋に籠りきりだったため、この時間に外に出るのは久しぶり。


買いたい物もあるし、何よりこの後ジョンウと食事の予定も入ってる。
久しぶりの二人きりだから、出来ればめかしこんで行きたい気持ちもあって。


「ええい、やっぱり帰っちゃおう。
やることもないし、たまにはいいよね。」


一人呟きながら、いそいそと片付けを始めたスヨン。



ここ、ベルスの代表でもあり、スヨンの義母でもあるミランから声が掛かったのは、ちょうどそんな時だった。



「スヨンー!
スヨンいるー?」


かつかつと軽快なヒール音と共に扉の向こうから響く高い声。
ここです、と返事を返す間もなく、ばんっと作業部屋の扉が開けられる。


「あ、スヨン!
ちょうど良かったわ!
実は今下にお客様が…って。
もしかして出掛けようとしてた?」

「…あ、いえ。
無事に新作も店頭に揃ったし、今日はちょっと早いけれど帰ろうかなと思って。
…いいですか?」


スヨンが片付けをしていることに気付いて首を傾げるミランに、少しだけバツ悪そうに笑うスヨン。
しかし、あぁそういうこと、とミランは特に気にする風もない。


「たまにはいいじゃない?
スヨンはいつも頑張ってくれてるし。
あ、でも帰る前にひとつだけいい?
実は今、下にスヨンに会いたいってお客様は見えてるの。
いつもウチを御贔屓にしてくださってる上客だから、スヨンにも一度挨拶して欲しくて。」

「上客、ですか。」

「そう。
もうね、あなたの服が大好きで新作が出る度にこぞって買ってくださるお客様なのよ?
今日なんて、帽子にジャケット、スカートまで取り置きしてくださったんだから!」

「…そ、そんなに?」


いくら販売が専門ではないとはいえ、スヨンも自身の作る服にいくらの値がついているかは知っている。
帽子にジャケット、スカートまで買えば、きっとそれなりの値段になるだろう。

それをこの短時間に惜しみなく取り置きしていくなんて。
余程、スヨン…『ジョイ・ルー』の服を気に入ってくれてるに違いない。


「どんなお客様なんですか?」


とりあえず行きしょう、とミランに促されるまま部屋を出たスヨンが聞くのは、その“上客”について。

自分の服を手に取ってくれる客に"上"も"下"もないと思ってるスヨンにとって上客、という言葉にはさして興味はない。
…が、そこまで自分の作る服を気に入ってくれている人のことはやはり気になるところ。


「うーん…ま、お金持ちってことは確かね。
スヨン、ヨン家って知ってる?」

「ヨン家?」

「そう。
あ、ホーム&ショッピングって言った方がわかるかしら?」

「あぁ!」


ヨン家、という言葉は聞きなれないスヨンであったが、その会社名には覚えがあった。
テレビを見ていれば自ずと耳に入ってくる。確か有名な大手通信販売会社の…。


「そうそう。
ヨン家っていうのは、その会社の代表取締役を代々している家のこと。
今日いらしてるのは前社長の妹さん。」

「そうなんですか。」

「結構激しい人だけどね、悪い人じゃないわ。」


スヨンから見ても"激しい"部類に入るミランが激しいと言うのなら相当だろう。
大丈夫かな…と内心ドキドキしながら踊り場まで差し掛かったところで、あそこよ、とミランが店内を指差す。


「ほら、あの若い女性と話してる年配の女性。名前はヨン・ソリさん。
ちなみに話してるあの若い方は彼女の甥っ子のお嫁さんなんですって。」

「…へぇ。」


スヨン達から見て"お嫁さん"は後ろを向いてしまっているが、そのソリという女性は確かに品格のある女性だった。

上に着てるのは以前スヨンがデザインしたジャケット。
合わせるワンピースの色身が派手過ぎるような気はしなくもないが、しかしさらりと着こなしすその姿にスヨンは感心する。


「初めまして、ジョイ・ルーです。
私のデザインした服を好んでくださってるそうで、ありがとうございます。」


階段を降りきった所で声を掛ければ、弾かれたようにスヨンに振り返るソリ。
前社長の妹と聞いていたため、かなり年配の女性を想像していたスヨンだが、その顔は聞いていた年齢よりもずっと若く、幼く見えた。


「まあ、まあ、まあ!ジョイ!写真より、ずっと美人ね!
私あなたの大ファンよ。今日着ているジャケットもあなたのデザインよ!」

「ええ、素敵に着こなしてくださって、ありがとうございます。」


確かに激しいけれど、悪い人じゃなさそう。
先程のミランの言葉を思い出しながら、差し出された手に応じるスヨン。

次はお嫁さんにも、と笑顔のまま挨拶するべく、そちらに視線を送るが…。



「あ!あなたは…。」

「…あなたはあの時の…!」



思いがけず知った顔に、思わずスヨンの口から漏れた声。
目の前の彼女が声を上げたのも、スヨンとほぼ同時だった。



***



彼女と初めて会ったのは今から1ヶ月程前。
忘れもしない、ジョンウと初めて大喧嘩をした日だった。

喧嘩の原因はジョンウにあった。…が、言い合いの結果、言い過ぎてしまったのは、スヨン。
渡したかったサプライズプレゼントも渡すことが出来ず、暗い面持ちで街を歩いている時にぶつかったのが彼女だった。


『恋人と、仲直り出来るといいですね。』


そう言って差し出されたのは、可愛らしいスターチスの花束。
向けられた向日葵のような彼女の笑顔を、スヨンは今日まで忘れたことはない。


あの日からずっと、出来ることならまた彼女に会ってお礼が言いたいと思っていた。
まさかこんな形で顔を合わせることになるなんて思いもしなかったけれど。




「あら?二人は知り合いだったの?」


驚いた表情のまま見つめ合う二人。
最初に口火を切ったのは、ソリだった。


「…知り合いというか…。」


思わず言い淀むスヨンに、咄嗟に言葉を返したのは彼女の方。


「…えっと、街で!
そう、街でたまたまぶつかって!!
挙げ句、散乱してしまった果物も一緒に拾ってくださったんです。
あの時は本当にありがとうございました。」

「え…?」


実際の出来事とは少し違う事実を口にした彼女を驚いた顔で見つめるスヨン。
これではあたかも彼女の方がお世話になったと言わんばかりの口調だ。


きっと、"恋人と喧嘩した"という事実をこの場で言わせないために、彼女は咄嗟にそう言ってくれたのだろう。
実際、ミランの前でジョンウと喧嘩したことを言いにくかったスヨンにとって、この口実はありがたいもので。


「こちらこそ、ありがとうございました。
ぶつかった拍子に"なくして"しまった私の持ち物も一緒に探して下さって。
お陰様でそっちの方も"見つける"ことが出来ました。」


彼女にだけわかるように暗に仲直り出来たことを伝えれば、そうですか!と嬉しそうに笑う彼女。
あの日感じたように、やはり優しくて温かい人だな、とスヨンは思う。
すごく素敵な女性だ、と。


「知り合いなら話は早いじゃない!
ほら、パクハ。ドレスのこと、ジョイに相談してみたら?」

「ドレス?」


自身も気に入っているデザイナーと嫁が知り合いなことに気をよくしたのか、突然そんなことを言い出すソリ。
名前はパクハっていうんだ、なんてぼんやり考えつつ首を傾けたスヨンに、そうなの!とソリは更に続ける。


「実はこの子、うちの甥と結婚が間近でね。今日はそのドレスを見に来たの。
今までもたくさん見てきたんだけど、これ!ってものにまだ巡り会えなくて。
ジョイが一緒に選んでくれるなら心強いわ。」

「…ちょっ…おば様!
ジョイさんにも予定ってものが…。」

「あら!それはいい考えですね。
ジョイもいいわよね?」

「…オーナーさんまで…!」


ジョイの予定を考えて慌てるパクハに構わず、年配組を中心にどんどんと進んでいく話。
待ってください、と、止めたのはスヨンだった。


「もちろん、ドレスを一緒に選ぶのは構いません。
むしろ選ばせていただけるのなら喜んで。
…でも、これはもしパクハさんが良ければですが…。」


そこまで言ってちらりとパクハを見つめるスヨン。
何をいうのだろう、と彼女の瞳は不安げに揺れている。


「私に、パクハさんのドレスをデザインさせてもらえませんか?」


「「え?」」

「ちょっ…ジョイ!?」


ソリとパクハが驚くのと、ミランが声を上げるのはほぼ同時だった。


「もちろん、無理に、とは言いません。
ここのドレスであれ、他の店のドレスであれ、気に入ったものがあればそれを着られるのが一番です。
でももしまだ決まってないのなら、一度私にデザインさせていただけないでしょうか?」

「…私達はむしろありがたいぐらいだけど…。
でも、いいの?…オーナー。」


心配そうな面持ちでソリが視線を向けた先には戸惑ったようにスヨンを見つめるミラン。

戸惑うのも無理はない。なにせ、ここに来てからこんな風にスヨンが誰かの服をデザインしたいと申し出るのは初めてのこと。
ミランの動揺が伝わったのか、いいの? といった表情でパクハもスヨンを見つめている。


しかし、例えミランがなんと言おうと、スヨンも引く気はなかった。


「ここですぐに答えを出さなくてもいいです。
今まで私がデザインしたドレスのカタログをお貸ししますので今一度、婚約者の方ともご相談下さい。
返事はそれからでも…。」


スヨン自身、どうして自分が突然こんな申し出をしたのかわからなかった。
あの時のお礼をしたいという気持ちがずっとあったことは確か。


…だけど、それ以上に。


「…ぜひ、あなたのドレスを作ってみたいんです。
お願いします。」



目の前のこの女性のことを、もっと知りたいと思った。
例え仕事がきっかけだったとしても。


出来ることなら、彼女と"友達"になりたい、と。



*****



ありちゃんさーん!
中途半端感は否めないですが、一応ここで切らせていただきます(^^)

ドレスどうするか、テヨンと検討してみてくださいww


お読みいただきありがとうございます。
よろしければぽちっとお願いします(^^)

にほんブログ村 小説ブログ 韓ドラ二次小説へ
にほんブログ村




16:00 | 友情の証 | comments (6) | edit | page top↑
秋空の花火 | top | 2015年10月6日(コラボのお知らせ)

Comments

# 管理人のみ閲覧できます
このコメントは管理人のみ閲覧できます
by: | 2015/10/08 21:12 | URL [編集] | page top↑
# なんだか・・・
kayaさん、こんばんは。

なんだか、こそばゆいですね。(^_^;)
自分のお話の描写や会話がちりばめられてて、不思議な感じ。

にやつきながら読み進め・・・ああ、続きが、読みたい!

・・・って私が書くんじゃん!∑(゚Д゚)


やられた!ここで切るんかーい!を仕返しされた!ww


それも楽しくあります。ww
読者様以上に書き手が楽しむ企画ですが、読者様も巻き込みつつ・・・しばらくの間、お付き合いくださいませ。

リンク貼らせてもらいました。
後はお話をUPするごとにリンクしていきますので、ヨロシクです。
by: ありちゃん | 2015/10/08 23:04 | URL [編集] | page top↑
# R** 様
いつもコメントありがとうございます(^^)
誰かとコラボなんて力不足が否めないのでどきどきですが、良いコラボと言っていただけて嬉しいですw

本当、スヨンがドレスデザインするなんて素敵ですねw
パクハはあの通りとても良い子だし、良い友達になれるんじゃないかと私も踏んでおります(^^)
あとはありちゃんさんがどう動かしてくれるか…ドキドキ。

ジョンウはたぶん…エロエロでしょう。そしてテヨンはモロエロ。
私の中では二人のイケメン度は同等ですが、Sっ気とエロさはテヨンの方が上かと!
でも夜は二人とも豹変するタイプには違いないので、女子会は大いに盛り上がるでしょうね(笑)

今後どうなっていくかドキドキですが、最後までお付き合いお願いします(^^)


kaya
by: kaya | 2015/10/09 15:20 | URL [編集] | page top↑
# ありちゃん 様
コメ、ありがとうございます~(^^)

ふふふ、仕返しさせていただきましたw(笑)
本当はもうちょっと先までと思ったんですが、色々描いてたら長くなっちゃって(言い訳)
あ、あとテヨンの意向も聞かずにスヨンがデザインすること決めちゃっていいのかな~って(更に言い訳)

ともかくコラボ一発目、無事にバトン渡せてほっとしました(^^)
本当、書き手が楽しむ企画で恐縮ですが、読んでる皆様もぜひ楽しいなと思っていただけると嬉しいですww

リンク、ありがとうございます(^^)
私もこっちでお話を更新する時にリンクしていきますね。


kaya
by: kaya | 2015/10/09 15:25 | URL [編集] | page top↑
# 管理人のみ閲覧できます
このコメントは管理人のみ閲覧できます
by: | 2015/10/12 01:15 | URL [編集] | page top↑
# k***i 様
こんばんは。
いつもコメントありがとうざいます(^^)
そしてお気遣い、本当にありがとうございます!
なんと二人揃って手足口病で。。この三連休は鬼のようでした(:_;)
でも今日になってやっと落ち着き、明日からやっと通常の生活に戻れそうですww

コラボ話、楽しんでいただけていて嬉しいです(^^)
今のところ主役は完全にソリ&ミランですよね(笑)特にありちゃんさんが描くソリ、強烈ですが大好きです(^^)
今回のコラボがどうなっていくか、まだ不透明なところは多いですが、私としてはなんとかパクハとスヨンを仲良くさせたいとw
出来ることならジョンウとテヨンも…(同じ顔だけど。笑)

今後もゆっくり進んでいく感じになりそうですが、ゆるーくお付き合いいただければ嬉しいです(^^ゞ
k***i様の優しさに今日も癒されました~ww

kaya
by: kaya | 2015/10/12 23:07 | URL [編集] | page top↑

post a comment

管理者にだけ表示を許可する

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。