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友情の証~聞きたかった事~

ありちゃんさんとのコラボ企画話

staticeヨン家の嫁 →友情の証 →世間の目→(閑話の小話)→聞きたかった事 ←今ここです】




******




「なんだか浮かないな。
なにかあった?」


楽しみにしていたジョンウとの食事の帰り道。
助手席に座りながら流れる景色をぼんやりと見つめるスヨンに、運転席のジョンウが聞いた。


「…え、そう?」

「うん。
食事してる時も時々ぼうっとしてたし。
なに?仕事での悩み事?」

「……うーん。」


運転する目線をそのまま、優しげな口調で聞くジョンウに少し考える素振りを見せるスヨン。
ジョンウにも気付かれる程悩んでたつもりはないが、思い当たる節はあった。


「悩み事、って程のことじゃないんだけどね。
実は今日、ずっと会いたいなって思ってた女性に偶然再会したの。
ほら、覚えてる?ジョンウと喧嘩した日に私が街でぶつかった女性の話。
スターチスの花束貰ったって話したでしょう?」

「あー…。」

「その女性がね、今日偶々ウチの店に来店したの。
なんでも近々結婚するんだって。」

「…へぇ。」


小さく相槌を打ったジョンウの脳裏に蘇るのは、まだ記憶に新しい、スヨンと喧嘩したあの日の出来事。
喧嘩の原因は完全に自分にあるため少々苦い思い出ではあるが、『素敵な女性に会った』とスターチスの花束を手に嬉しそうに話すスヨンの姿が印象的だった。


その後も、また会いたいな、とスヨンが度々漏らしていたことをジョンウは知っている。


「でもそれは嬉しい出来事だろ?
なのになんで、そんなに浮かない顔してるの? 」

「…それは…。」



***



『ちょっとスヨン!
どうしてあんな勝手なことを…。』


パクハ達が帰ってから少し経った後。
再び作業部屋に戻ったスヨンを待っていたのは、珍しくスヨンに対して不機嫌を露にしているミランの姿だった。


『勝手なこと…。
あぁ、デザインしたいってことですか?』

『そうよ!
私に相談もなしにあんな…。
彼女のドレスをデザインするってことはどういうことか、スヨンわかってる?』

『え…?』


相変わらず不機嫌全開で詰め寄るミランに、思わず首を傾げるスヨン。


フランスにいた頃は自由気ままにデザインを請け負ってきたスヨンにとって、今日のようなやり取りはさして珍しいものではない。
確かにベルスに来てから初めての事だったし、代表である彼女に相談もなく決めてしまったことは悪かったが、それはミランも理解してくれていると思っていた。

スヨンにはここまでミランが不機嫌になる理由が見当たらなくて。


『…はぁ。
私だって別にね、ソリさんやパクハさんが普通の上客だったらあなたがデザインするっていっても何も言わないわ。
でもあの二人はあの、ホーム&ショッピングの社長の妻であり、その後継者のお嫁さんでしょう?』

『……あ。』

『あなたがドレスをデザインするってことはすなわち、あの会社と契約するっていう事態にもなり兼ねないのよ?
あの会社がダメとかそういうんじゃないけれど、でも売り出し方を間違えたらあなたの服の市場価値が下がってしまう恐れだってある。』

『……。』

『…だから今まで、そういう話が来ても慎重に話を進めてきたのに…。』


もう一度大きく溜め息をつくミランの姿に、スヨンは何も反論出来なかった。


ドレスを作りたいと申し出たあの瞬間、ベルスのことは何も考えていなかった。ただ、彼女と友達になりたいという極めて私的な事情で申し出ただけ。

個人でデザインを請け負うデザイナーならまだしも、ベルスに所属するデザイナーであるならまず、ミランに相談するべきだった。


『…まぁいいわ。私ももうちょっとあの会社について調べてみる。
以前契約の話を持ち掛けてきた時の女性社員の態度があまりにも高圧的だったから、最初から突っぱねってたのよ。
でも、もしかしたら契約することによって、逆にウチの店にも良い効果をもたらしてくれるかもしれないし。』

『…すみません。』

『こちらから申し出たことだし、あの様子だとドレスを作ることは確定だから。
他の仕事と並行しての作業になるからスヨンも大変だと思うけれど、頑張ってね。』

『…はい。』



***



「…へぇ、継母さんがそんなことを?
ああ見えて結構考えてるんだな。」


スヨンの話を大方聞き終えたジョンウの口から出るのは、なんとも失礼な発言。
しかし今まで経営者、というより金策に駆け回るミランの姿ばかり見てきたジョンウにとって、その感想は至極自然なもので。


「代表はああ見えて、結構やり手の経営者よ?
私も最初はお金に固執している分やり方も横暴かなって心配してたけれど、でも私が作る服のこともちゃんと大事に考えてくれている。」

「ふーん。」

「だからやっぱり、今回のことはちゃんと代表に相談するべきだった。
まぁホーム&ショッピングは大手の会社だし、例え契約になったとしてもベルスにとっても有益になるんじゃないかなって私は思うけれど。
…代表、よっぽど前に契約の話を持ってきた会社の女性が嫌なのね。」

「はは。継母さんらしい理由だな。
本当にやり手の経営者?
…でも、だったらスヨンがそんなに落ち込むことないだろ?」

「……。」

「他にもなにか、気になることがあるんじゃないの?」


ちらり、と横目で見ながら少しだけ首を傾げるジョンウに、再び沈黙するスヨン。
ジョンウはなんでもお見通しね、と苦笑いを浮かべながら、実は…と再び話し始める。


「…これも代表から聞いたんだけどね。
パクハさん、もしかしたら政略結婚かもしれないんだって。」

「政略結婚?」

「うん。
なんでもパクハさんってホーム&ショッピングの大株主の娘で、今回の結婚も次期社長候補…ヨン・テヨンさんっていうらしいんだけど、彼の地位を確固たるものにするために仕組まれたものだって、社内でも専らの噂だって…。」

「まさか。
そんなことってあるのか?」


ジョンウが驚くのも無理はない。
デザイナーのスヨンにとっても、公務員のジョンウにとっても、政略結婚なんてドラマの中でしか聞いたことがない話。
それがまさか現実に行われていて、しかもこんな身近な話になるなんて思ってもいなくて。


「本人から聞いたわけじゃないからわからないわ。
でももし仮にそうだとしたら、それって望まない結婚かもしれないってことでしょう?
パクハさんだって、本当に彼を愛してるのか…。」

「……。」

「私は単に、お世話になった彼女にドレスを作りたいって一心で申し出ちゃったけど。
でもその結婚自体に気乗りしてなければ、オーダーメイドのドレスなんていい迷惑じゃない。
…そう思ったら、なんだか独りよがりだったかなって不安になってきちゃって…。」

「…スヨン。」


そう言ったきり、しょんぼりと下を向いてしまうスヨン。

いつになく落ち込んだ様子の彼女の姿。
珍しいな、とジョンウは思う。


元々人には言えない過去があるせいか、スヨンは極端に他人との距離を取りたがる。
再会した頃に比べてその傾向は若干柔らかくなってきたが、今も積極的に他人に関わろうとはしていない。

しかしどうだろう。今の彼女はその女性に対して積極的に踏み込もうとしている。
しかも明らかに仕事の範疇を越えたところまで。


彼女に芽生えたその気持ちがなんであるのか。
敢えて口に出さずとも、ジョンウにはしっかり伝わっていて。



「…まぁ、とりあえずさ。」


ちょうど信号待ちになった所で、スヨンの髪を梳くように撫でるジョンウ。
未だ不安げな表情を浮かべる彼女を見つめる視線は優しく、そして温かい。


「彼女とちゃんと話してみたら?
政略結婚っていったって噂だろ?
もしかしたら物凄い大恋愛して結婚するのかも。」

「…そうかな?」

「そうだよ。噂なんて簡単に信じちゃ駄目だ。
本人の口から出た言葉だけを信じるようにしなきゃ。
…友達に、なりたいんなら尚更さ。」

「…ジョンウ。」


スヨンにとって友達という言葉は特別だ。
それがわかっているジョンウだからこそ、スヨンの中でようやく芽生えたごく当たり前の感情を大切にしてやりたくて。


「…仲良くなれればいいな。」

「…うん。」


髪を撫でる優しい彼の手に、スヨンはようやく胸のわだかまりが取れた気がした。




****




パクハが再び一人でベルスを訪れたのは、それから3日後。
スヨンがちょうど店に顔を出していた時だった。


「パクハさん!
また来ていただけて嬉しいです!
お忙しいのに何度も足を運んでいただいてごめんなさい。」

「こちらこそ、何度もお時間を取っていただいてありがとうございます。
今日はこの後式場の打ち合わせもあるので、その前にと思って。
今大丈夫ですか?」

「もちろん!
こちらへどうぞ。」


先立って歩き始めたスヨンに、はい、と笑顔で後を追うパクハ。

先日来店した時はかなりフォーマルな格好であったが、今日はスリムなパンツにふんわりとしたシャツといったシンプルなスタイル。
先日の衣装も素敵だったが、この方が彼女らしくてよく似合っているな、とスヨンは思う。


パクハがソウル市内でフレッシュジュース店を営んでいることは、先日一人で来店したソリから聞いた。
大株主の娘と聞いててっきりお嬢様なのかと思いきや、実はそうではなくかなり苦労していたと聞いて、不謹慎だが少しだけほっとしたのが正直なところ。

もちろん、ソリにはこの結婚が本当に政略結婚かどうかまでは聞けなかったのだが。


「ここです。
ちょっと散らかってますけど、どうぞ。」


スヨンがパクハを案内したのは、応接室ではなく普段彼女が使っている作業部屋。
二人だけでゆっくり話したかったというのもあるが、ここの方がデザインの話をするのに都合が良い。


「…わぁ!!」


初めて入るデザイナーの作業部屋が珍しいのか、パクハは部屋に入るなりきょろきょろと辺りを見回している。


「凄い!
なんだかデザイナーさんの作業部屋って感じですね!」

「ふふ。ただ散らかっているだけですよ。
コーヒー入れてきますね。良かったら掛けてください。」


そう言って一旦作業部屋を後にしたスヨン。

二人分のコーヒーを手に再びスヨンが戻ると、パクハはなにやら一枚のデザイン画を真剣な表情で見つめていて。


「…スヨンさん…これ…。」

「…あ。」


それは紛れもなく、スヨンがあらかじめデザインしておいたパクハのウエディングドレスのデザイン画。
少々気が早いかとスヨンも思ったが、先程唐突に浮かんだデザインを走り書きで描き留めたものだ。


「勝手に描いてしまってごめんなさい。
でもなんだかイメージが膨らんでしまって…。
って言ってもまだまだドレスのラインぐらいしか描いてないけれど。
細かい場所はこれから…。」

「すごく素敵です!!
今まで見たどのドレスよりも素敵だわ。
やっぱりスヨンさんにお願いして良かった!」


デザイン画を手に満足そうに微笑むパクハに、内心胸を撫で下ろすスヨン。
デザイン画気に入ってくれたことはもちろんだが、オーダーメイドのドレスに対するパクハの本心が気になっていたスヨンにとってこの反応は何より嬉しいもので。


「気に入ってもらえて嬉しいです。
あ、でも婚約者の方は?良いって言ってくれました?」

「もちろん!彼もすごく喜んでましたよ。
“ジョイ・ルー”にデザインしてもらうなんて凄いって。
…ただ。」

「…ただ?」


そこまで言って少し言いにくそうに口籠るパクハ。
スヨンが勧めた椅子に腰掛けたところで、ようやく重い口を開く。


「…もしかしたら、少しビジネスが絡むかもって言ってました。
なんでも彼の会社で今、ベルスと契約したいっていう声があるらしくて。」

「そうらしいですね。代表から聞きました。
正直、私はデザインするだけでそういう話題に疎いんです。」


肩を竦めてみせるスヨンにパクハも小さく笑いながら、でもね、と更に続ける。


「彼はそこにビジネスを絡めなくても良いよって言ってくれてるんです。
きっとジョイさんもそんなつもりでこの話を提案してくれたわけじゃないだろうし、って。
もちろん、交渉に応じてくれるのであれば、喜んで相応の交渉をさせてもらうって言ってましたけど。」

「…そうですか。」

「だから私も、とりあえずはビジネスとかそういうの抜きでスヨンさんとドレスを作りたいと思うんです。
…正直言うとね、私もそういう難しい話は苦手で。」


ぺろり、と舌を出しながら笑うパクハの姿に、再び胸を撫で下ろしたスヨン。
どうやら、パクハのドレスを作る=ホーム&ショッピングと契約を結ぶというミランの心配は杞憂に終わりそうだ。

そして、同時に思う。
この結婚は本当に政略結婚なんだろうか、と。


会社でどれだけ契約の話が進んでいるのかはわからない。
…が、婚約者がパクハにそう話したのは、きっと彼女に余計な気を遣わせないために言ったのだろう。
それだけでも、婚約者がどれだけパクハに深い愛情を注いでいるのかが見て取れる。

果たして、そんな人が本当に自分の地位を確固たるものにするため、政略結婚なんてするだろうか。

スヨンの中で再び芽生える疑問。


「…あ、あの…。
パクハさん。」

「…?
なんですか?」


気付いた時にはもう、声に出していて。


「婚約者の方は…その。
どんな方なんですか?」


まさか『政略結婚ですか?』とは聞けない。聞かれるのが嫌なら詮索するつもりもない。
だけど、出来ることなら彼女の口から聞いてみたいと思った。



パクハは婚約者をどう想っているのか。

そして、この結婚は本当に彼女の本意であるのか、を。



******



よ…予想外に長くなってしまいました…(汗)
でもテヨン出てきたし、どうしてもジョンウ登場させたくて!!!
そしてなんだか変な所でぐるぐるしてるスヨンでごめんなさい。
お友達作り、初心者なんですよ、彼女(>_<)

ありちゃんさん、もう今更感満点な質問ですが、どうぞパクハとテヨンがどれだけ愛し合ってるか、スヨンに話してやってくださいませ(^^)


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21:45 | 友情の証 | comments (6) | edit | page top↑
全てを捨てた日 | top | 2015年10月13日

Comments

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by: | 2015/10/16 05:17 | URL [編集] | page top↑
# おおおぅ!
kayaさん、素敵に繋いでくださってありがとうございます!

ビジネス話、進行してますね。
・・・にしても、ユウチーム長!
何やってくれてるんですかっ!∑(゚Д゚)
ホントに有能なんだろうか・・・。(汗)

ジョンウとスヨンが誤解しちゃってる!
まさか、政略結婚なんて・・・(滝汗)
違う!300年物の愛ですから!
・・・って私が誤解させたんですよねぇ・・・。(苦笑)
はい、責任もって誤解を解くべく頑張りますです。ww

スヨン、かわいいですね。
ジョンウも相変わらず、優しくて・・・いいですね。♡
by: ありちゃん | 2015/10/16 09:03 | URL [編集] | page top↑
# k***i 様
こんにちは(^^)
いつもコメ、本当に感謝です♪

なんだかダラダラと長くなってしましましたが、好き、といっていただけて嬉しいです(*^^)
テヨン&パクハも何やらいちゃいちゃしてましたからね!
こちらも少しでもいちゃいちゃさせなければ!と(笑)
私も今回のようなジョンウの対応はいわば、理想です(^^)
ウチの旦那ももうちょっと察して欲しいんだけどなー…(あ、旦那と比べるのは御法度でした。笑)

次回の向きはありちゃんさん次第ですが、お互いの愛情の深さについて語り合うのも良いですね♪
でもあっちはなんたって300年ですから!
パクハが二人の関係をどう説明するか、私も今から楽しみですww


kaya
by: kaya | 2015/10/16 15:16 | URL [編集] | page top↑
# ありちゃん 様
コメ、ありがとうございます~!
素敵に繋げて下さって~の言葉に今、盛大にほっとしてます(笑)

私もどさくさ紛れでユウチーム長絡めちゃいました(笑)
彼女も有能か微妙ですが、ジョンウの言う通り、それに振り回されるミランも経営者として大丈夫?と問いたい!
もうここは、やはり本当に有能なヨン本部長に出てきてもらって(^^)

えぇ政略結婚ネタ、ばっちり遣わせていただきました(^^ゞ
実は300年思い合ってるなんて聞いたら彼等はどんな顔するんでしょうか(笑)
むしろパクハがどんな話をするのか、今から楽しみでなりません♪

土日に入るので何かと忙しいと思います。
ゆっくり妄想してくださいね~(*^^)


kaya
by: kaya | 2015/10/16 15:32 | URL [編集] | page top↑
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by: | 2015/10/28 13:24 | URL [編集] | page top↑
# て**る** 様
初コメ、本当にありがとうございますw
ドラマ同様、当ブログのジョンウも素敵と言っていただけて本当に嬉しいです~(^^)

長くスヨンを想ってきたジョンウだからこそ、スヨンの中に芽生えた気持ちを大事にしたいってジョンウの姿勢、素敵ですよね。
本当、こんな素敵な男性に愛されるスヨンが幸せで羨ましい!!
一緒にほっこりしてもらえて私も本当に嬉しいです(*^^)

これからもコラボはもちろん、短編や連載もぼちぼちとスタートさせる予定ですw
今後もぜひお付き合いいただけると嬉しいです(^^)
コメント、本当にありがとうございました!
またお越しいただけるのを心待ちにしていますw


kaya
by: kaya | 2015/10/28 15:24 | URL [編集] | page top↑

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